Entries

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
http://ikuraonigiri.blog54.fc2.com/tb.php/81-9321088f

トラックバック

コメント

コメントの投稿

コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する

木曜から日曜にかけてのこと


うちの部署には、高田純次みたいなおじさんがおりまして、週一回火曜日に、僕の勤務する場所にやってきます。もちろん、高田純次なので、頼りになるわけもなく、むしろ仕事的には邪魔なくらいなんですが、これも人生。まあ、20年以上前の新人時代に、仕事を教えてくれたひとなので、仲はいいんですけどね。あ、「教えてくれた」というのは、社交辞令です、もちろん。

で、そのおじさんが、先週の火曜日にもやってきたんですが、なんか朝から全開バリバリに咳をしているんですよ。狭い二人きりの事務所で。ゲホゲホ。
「高田さん(仮名)、風邪ですか」
「風邪じゃねえよ。ゲホゲホ」
「伝染さないでくださいよ。まったく」
「だから、風邪じゃねえって。ゲーホゲホ」
うわっ、わざとこっち向いて咳してるし。

しかし、11時過ぎたら、自分からマスクしてるんですけど。
「高田さん、やっぱり風邪でしょ」
「違うと思うんだけどな。多分、寝すぎだからだろ」
いや、どこの世界に寝すぎで咳が出るひとがいますか。それに、寝すぎっていうけど、それは体が休養を求めてる証拠=風邪だからだろ。そんなツッコミもスルーして、「午後休を取って、帰ってくださいよ」という哀願も無視している高田さん。

2時過ぎ。高田さんの顔が青ざめてきました。立派なひげをはやした高田さんが、黙っておとなしくしていると、ヤクザっぷりが際立ってきますよ。こっちがお客さんに愛想を振りまいているのに、後ろではヤクザ顔の高田さんが、なかば白目をむきつつ、前方を睨んでいる。女性のお客さんなんかは、露骨にビビってるんですけど。

「高田さん、頼みますよ。どうせ有給(休暇)なんか余ってるんだから、帰ってくださいよ」「がえらねえ」。こうなったら、この人ガンコなんだよな。とりあえず、「もし風邪を伝染したら、お恨み申しますよ」とだけ言っておきましたが、白目をむいている高田さんには聞こえてないと思います。

もちろん、翌日、メーリングリストには高田さんからの「お休みメール」が入っていたのは言うまでもありません。

で、木曜日です。ヤバイ。起きた瞬間から半端ない悪寒が。これは、高田さんの風邪が伝染ったな。しかし、今日は派遣さんも来ない、ひとり勤務の日。絶対に休むわけにはいきません。もちろん、そうは言っても、人間、病気をすることだってあります。だから、本部でもサポート要員を指定してくれています。どうしても辛いときには、その人の家に電話をいれればオッケー。ただ問題点があるとすれば、そのひとが高田さんなだけ。

ダメだあ。体育会系の職場を転々とした僕としては、「前日に風邪で休んでいらっしゃる先輩」のご自宅に、早朝お電話を差し上げ、自分の代わりに出勤してください、なんて言えません。それが、仲のいい高田さんだとしても……。

イヤになるほど熱が出ていて、咳をするたびに肺と脳みそに激痛が走りますが、行かねばならぬ。それに、まだわずかな希望は残されています。職場に着いてから、本部の高田さんに電話をすればいいんです。「申し訳ありませんが、体調が激烈に悪いので、こちらに来ていただけますか」。そうすれば、遅くとも11時くらいには来てもらえるだろうし、その段階で、高田さんにバトンを渡して、有給休暇を取って帰ればいいんですから。せっかく出勤したのに勿体ないような気もしますけど、どうせ捨てることになる有給休暇なんだし、ケチケチすんな。

職場について、メールチェック。えーと、「今日は出勤しようと思っていましたが、もう一日お休みをします 高田」。がーん。涙で前が見えない。なに、どういうこと。人に風邪を伝染しといて、自分は二日も休むってか。心なしか熱が上がってきたような気がします。ひどいよ。

発熱、頭痛、肺痛に加え、腰や足が痛くなってきました。もはや、普通に座っていることさえ苦痛。と、本部の課長から電話がかかりましたよ。「いくらおにぎりさん、大丈夫ですか」「ダメです。だがだざんにやられました。がぜです。ひどいがぜです」「そっちもですか」。なに?どうやら、本部でも高田さんのばら撒いた風邪ウィルスのおかげで、課員たちがバタバタと倒れてるみたいです。

その後、どうやって一日を終えたのかハッキリしません。いつもはしないミスを一杯したような気もしますし、冗談ではなく数分おきに意識が飛んでました。とにかく、早く退勤時間が来ないかと、白目をむいていたことだけは確実です。そう、高田さんのように。

翌日の金曜日。仕事を休むことにしました。派遣さんは、まだ勤めてから6回目。とてもひとりで仕事をやってもらう段階に達していませんが、無理なものは無理です。「任せられるから任すんじゃないんだ。任せなきゃならないから任すんだ」と、古の人も言っています(ウソ。今、自分で作った格言です)。

それに、この半端じゃない症状。これはもしかして、新型インフルじゃないのという恐怖もありました。なにしろ高田さんならナンデモありですから。女房に連れられ、ヨロヨロと病院に歩いていく自分。頭の中は、もう走馬灯ですよ。新型なら、何日休まなきゃいけないんだ。その間の仕事の手配はどーする。サポート要員が高田さんしかいないんだから、実質的に、サポート体制は壊滅したと見なきゃいけない。ってことは、新人の派遣さんに、勤務日以外にも出勤を頼むのか。いや、それはダメだ。契約があるし。ってことは、閉鎖。えーと、事務所の閉鎖って、どーするの。ぐるぐる、ぐるぐる。

げしげしっ。ツーーーーン。お医者さんが、でかい綿棒で鼻の奥をこすりました。「じゃ、10分くらい待ってね」。インフルエンザウイルスの検査って、鼻の奥を綿棒で力任せにこするんですね。40過ぎてるのに、涙をぽろぽろこぼしながら、結果を待ちます。40過ぎてるのに、なんで涙が止まらないんだよ。っていうか、今、思い出しても痛いんですけど。ともあれ、10分後、陰性のお墨付きをもらった僕は、「ありがとうございます」と先生にお辞儀をしていました。いやあ、ホントにありがとうございます。とりあえず、仕事の手配をしなくて済むんだ。

安心感からか、お医者さんの強力な薬のおかげか、体調がどんどん復活していくのが分かります。まあ、骸骨からゾンビに進化したくらいのもんですが、それでも回復は回復。相変わらず、悪寒に震えつつ、失神するように眠るだけなんですけど、希望が湧いてきました。

夕方になるとかなり回復して、座ってテレビを観る余裕すら生まれてきました。ってことで、金曜日に観た映画は次の二本。

「暗黒街の顔役」1932 ハワード・ホークス
「スカーフェイス」1983 ブライアン・デ・パルマ


デ・パルマ好きではありますが、オリジナルの「暗黒街の顔役」の方が、数倍面白いですね。特に、オツムの足りない秘書が最高。おかしいうえに、泣かせるヤツです。それにしても、リメイク作品がオリジナルを越えることの難しさを痛感しました。

翌土曜日。生卵をグイ飲みしたロッキーの気分です。回復してる、回復してるぜ。ゾンビはゾンビでも、ロメロ「ゾンビ」から、「28日後」の全力疾走ゾンビくらいには体力が戻りました。なにしろ近所のスーパーまで、ゆっくりとはいえ、歩けたよママン。

ということで、観た映画は、次の4本。

「日本脱出」1964 吉田喜重
「地獄の掟に明日はない」1966 降旗康男
「ダークシティ」1998 アレックス・プロヤス
「マッドマックス」1979 ジョージ・ミラー


「日本脱出」は、吉田喜重にしては面白いです。というか、この作品までは松竹在籍なので、最低限の品質保証があるというか、一般観客でも付いていけます。この後は、どんどん難解路線に走って、シネフィルの方たち御用達になっちゃいますけど。

「地獄の掟に明日はない」。健さんが原爆症をかかえたヤクザを演じている映画。肩肘張らずに観られる作品です。でも、健さんの彼女が十朱幸代で、小林稔侍の彼女が南田洋子ってのは、どうかと。普通逆だろと。

「ダークシティ」。まるでPKディックみたいな世界観の漂うSF映画。多分、かなりのものだと思われますけど、体力が無いときに観るとキツイ。面白さを半分くらいしか吸収できなかった気がします。いずれ再見しなくては。

「マッドマックス」。ティナ・ターナーの出てる「サンダードーム」はかなりの回数観てるのに、これは、そういえば過去に一回しか観てませんでした。で、観て思い出した。そうだ。1はショボかったんだ。まあ、体力がないこんな日は、このユルい感じがイヤではありませんでしたけど。

さらに日曜日。ほぼ通常モードに。もっとも、病後を理由に、ブログ関係の作業はしません。しないったらしない。休みたい。映画ブログをやるために、映画が観られないのは本末転倒というもの。頭の中で、そんな言い訳をしながら、映画を観たり、本を読んだり、ついでにバイク屋さんとお話をしたりの一日です。
ということで、観た映画は、次の3本。

「ある日わたしは」1959 岡本喜八
「ローズ」1979 マーク・ライデル
「男はつらいよ 純情篇」1971 山田洋次


「ある日わたしは」。上原美佐、演技へたー。でもきれいー。以上。
「ローズ」。こんな日のために取っておいたDVDです。こんな日って? そう、元気のない時に観るべき映画です。明るくもないし、ハッピーエンドでもないけど、観終わるとググっと力が湧いてきます。
「男はつらいよ 純情篇」。いや、マドンナが若尾文子だという理由だけです、はい。

さらに調子にのって、ヒッチコックの「北北西に進路を取れ」を観ていたところで、寝オチ。まあ、いい日曜日でした。
スポンサーサイト
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
http://ikuraonigiri.blog54.fc2.com/tb.php/81-9321088f

トラックバック

コメント

コメントの投稿

コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する

Appendix

プロフィール

いくらおにぎり

Author:いくらおにぎり
FC2ブログへようこそ!

FC2カウンター

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。