Entries

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
http://ikuraonigiri.blog54.fc2.com/tb.php/27-56f55057

トラックバック

コメント

コメントの投稿

コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する

続 真珠夫人

菊池寛先生「真珠夫人」の続報です。
叶姉妹(妹)な瑠璃子ですが、彼女には悲しい過去があったようですよ。

それは瑠璃子がまだ乙女だったことの話。さる成金の園遊会に恋人・直也と招かれた瑠璃子。しかし、恋人は成金のことを面前でケッチョンケッチョンにバカにしたのです。もちろん、貴族(男爵の娘)の誇りあふれる瑠璃子も、それに追従。まあ、成金に思いっきり恨まれちゃいますよね。

ってことで、成金の復讐開始。硬骨漢だけど、生活力のないお父様の借用証書を買い集めた成金は、その借用証書をたてに瑠璃子との結婚を要求してきました。しかし、貧乏していても貴族院議員のお父様は、それを断固拒否です。

すると、成金は搦手から攻めてきましたよ。お父様の信頼する男を使って、高価な掛け軸の鑑定を依頼する成金。もちろん、それが成金のものとは知らないお父様は、ついつい、借金返済のために、その掛け軸を質入してしまったのでした。

警視総監に呼ばれ、内々に詫びを入れたらどうですか、と説得を受けたお父様。しかし平民に頭を下げるなんてことが、お父様にできるもんですか。もちろん告訴されるのも真っ平ゴメンです。ということで、絶望したお父様は自殺を決意するのでした。

そんなお父様の様子を野生の勘で察知した瑠璃子は、お父様の部屋のドアに体当たりをかまします。何度も、何度も。ドアは開きました。悄然としているお父様。どうやら、瑠璃子の声を聞いているうちに自殺する気がうせたみたい。

お父様から一部始終を聞いた瑠璃子は激怒します。ここは面白いので引用しますね。


「あの軸物の本当の所有者は荘田なのだ。彼奴は、俺に対して横領の告訴を出しているのだ。」
父は吐くように云った。蒼白い頬が烈しく痙攣した。
「そんなことが罪になるのでございますか。」
瑠璃子の眼も血走ってしまった。
「なるのだ!逆に取って、逆に出るのだから。堪らないのだ。預かっている他人の品物は、売っても質入してもいけないのだ。」
「でも、そんなことは、世間にいくらでもあるではございませんか」


えーと、とりあえず、人の物を売っちゃダメだよ、それは。

「ああ口惜しい! 口惜しい」と悶える瑠璃子に比べて、お父様は反省モード。
「だが瑠璃子! 悪人がどんな卑しい手段を講じてもお父様さえ、しっかりしていればよかったのだ。国の法律に触れたのはやっぱり儂の不心得だったのだ」
「いいえ! 妾(わたくし)は、そうは思いません。」と断言した瑠璃子は、決心します。そうだ、私が成金の妻になればいいのだ。これを聞いたお父様の反応もビミョー。

「えーッ。」と叫んだまま、父は雷火に打たれた如く茫然となってしまった

だそうです。さあ、話はどうなっていくんでしょう。もしかしたら、続きます。あ、香水の匂いはだいぶ薄れてきました。
スポンサーサイト
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
http://ikuraonigiri.blog54.fc2.com/tb.php/27-56f55057

トラックバック

コメント

コメントの投稿

コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する

Appendix

プロフィール

いくらおにぎり

Author:いくらおにぎり
FC2ブログへようこそ!

FC2カウンター

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。